2015年度新入医師オリエンテーション

全日本民医連 2015年度新入医師オリエンテーション

 

2015年4月7日(火)13時~ 8日(水)、2015年度新入医師オリエンテーションが東京で行われ、民医連で研修を開始した143名の研修医が参加しました。

 

新入医師が一堂に集い、民医連の歴史や理念、活動方針を学び、全国組織のスケールメリットを活かし、研修医同士のつながりを持つことが目的です。

 

【歓迎のあいさつ】
増田剛(全日本民医連副会長・医師部部長)

民医連を選んでもらってありがとうございます。民医連は1953年に誕生し、62歳を迎えます。
7.3万人の職員を代表して歓迎の言葉をみなさんに伝えたい。
民医連の臨床研修はこの間レベルアップをし、第三者機関の評価でも好評化を得ている。

みなさんに2つのお願いがある。
第1は、志を立ててほしい。
第2に、民医連のことを理解し、できれば好きになってほしい。
全国統一のオリエンテーションを通じて、同じ世代で交流を深める場にしてほしい。

 

藤末衛 全日本民医連会長

民医連は、予防・診断・治療までのオールインワンでやっている。チームで仕事をすることを学んでほしい。
今の時代は「生まれづらく、生きづらい」世の中と言え、自殺大国であり先進国の中で貧困率はアメリカに次いで高くなっている。
そのことが健康を害することや病気が発生する原因となっている。国そのものを住みやすい国にする取り組みを一緒に進めていこう。

 

【記念講演】
「人との出会いが 医師を育てる」
函館稜北病院  堀口信 医師

患者さんやその家族とか師言うべき人々やスタッフ、自分の家族とかいろんな人たちに出会い育てられて何とか医師としてやってこられた。私の民医連ストーリーを紹介し皆さんの参考になればと思う。

 

少医は病を治し、中医は人を治し、大医は社会を治す。これは言葉のとおりで普通の医者は病気を治し、ちょっと優れた医者は病気を通して人に関わる全人的医療を行う。
大医は病人や病気を通して社会に関わるということ。

 

全人的医療を話す上ではチーム医療は外せない。医師一人では多面的に見ることができないこともチーム医療になると患者さんのことが良くわかってくる。
スタッフの力は医師の力を2倍にも3倍にもしてくれる魔法の杖となる。 民医連のチーム医療の特徴は職員がみんな患者さんを一番に思っている人が多いので、患者さんのためにというと大抵話を聞いてくれる。
もう一つは誰とでも気軽に話ができるという事、先輩であろうが役職であろうが気軽に話し合いができる。
意見交換がフラットにできる組織文化が根付いている、患者を中心にしたチーム医療を行っていること。これが民医連の大きな特徴。

 

病を治し、人を治し、社会を治すということは医者として社会に関わること、社会復帰までの道のり⇒社会活動に関わることでもある。
社会に患者を帰すための理解がなければならない。社会に患者を帰すための条件がなければならない。優越はなく、一人の医者として総合的に関わることが大事である。

 

医師は一生のうち、1万人に深く影響を与えると加藤先生がおっしゃった。
話すことや生き方や考え方で影響を与えるということは、余程言動に注意をしなければならないのだと思う。

 

今日は私の個人的な体験を通して学んだことを話した。
みなさんがこれから医者としてやっていく手がかりになれば道が見えてくればと思うのと、民医連が少しでも好きになってくれればいいなと思う。

 

【スモールグループディスカッション・グループワーク】
尾形和泰 医師研修委員会委員長

研修目標を設定することは研修医と指導医との間での情報共有や具体的な評価に活用するうえで有用で、目標・方略・評価の学習プロセスを踏むことが重要である。JCEPの目標設定・研修計画のマトリックス表の活用や新しい考え方としてACGMEのMilestonesを紹介した。

その上で各グループでコミュニケーションやチーム医療、感染対策等のいくつかの例示からテーマを決めた。どんな項目を学んでいくかKJ法で出し合い、研修のどのレベルで出し合った項目を学んでいくのか、Milestonesのワークシートに書き込んで完成させる作業を行った。

 

 

【夕食と交流の夕べ】
=第1部=

ミニコンサートは バンドゥーラ演奏家・歌手 ナターシャ・グジーさんによる演奏と歌。チェルノブイリ原発事故を教訓にできず福島第一原発事故を再び経験してしまった私たちへのメッセージもお話いただいた。

【「民医連」で研修を開始するにあたって先輩医師からのメッセージ】

 

 

 

 

郎 朗 医師(北海道・勤医協中央病院/13卒/内科)
郎医師は、業務量の多さや自身の未熟さで大変な日々の反面、患者さんに接する時間が多いことや安全な環境でチャレンジできる等のメリットがあると初期研修の振り返りをした。自分を追い詰め過ぎず社会人としての自覚を持つ、初期研修は人間としてとても成長できる期間、同期は一生の仲間になるので楽しんで欲しいとメッセージを送った。

 

 

美馬 惇 医師(徳島・徳島健生病院/12卒/外科)
美馬医師は、小さな臨研病院で初期研修医が1人、コメディカルの存在が大きかったと語った。指導医から医師になるより先にひとりの大人になることを教わり、コミュニケーションや接遇を大切にして人と人との関係づくりを公私問わず実践していること、前半・後半で目標をしっかりと持って研修したことに触れて、「人は努力を裏切るが努力は人を裏切らない」とのメッセージが送った。

 

 

唐沢 知行 医師(東京・立川相互病院/12卒/内科)
唐沢医師は、自分が育った地域の役に立つため、ジェネラルに診られる専門医を目標に初期2年プラス後期1年をローテート研修した。医師であることに責任を持って、同期やコメディカルを大切にして、患者さんのことをよく知り、がむしゃらにやることが大切、プライベートの充実も必要でミッションとビジョンがかみ合わなくてもどちらも大事、自分のできることをやってきたと語れる研修にしてほしいとメッセージが送った。