医学生ミーティングで医師・医学生・高校生が交流 勤医協中央病院(北海道)
12月12日、医学生ミーティングを開催し、医学生1名・高校生3名が参加しました。
今回は、鳥井沙南医師(勤医協札幌病院)に「優生思想」について、優生保護法の説明や優生手術をされた当事者の方の事例をもとに講演いただきました。
感想交流では、「日常生活でどんなことが優生思想にあたるのか」について参加者で考えを出し合いました。また、高校生からの「死との向き合い方」「患者さんとの会話の切り出し方」の質問に鳥井医師や当院の研修医が「物価高や通院方法、天気の話などを通して生活で困っていることや家族間のことを聞き出す」。「患者さんに対し『胃カメラ辛かったですよね』など話題を投げかけ返答があれば会話を広げていく」といった具体例が紹介されました。死との向き合い方については、「こうすれば良かったのかもしれないと自分を責めてしまうこともあるが、溜め込まず多職種間で振り返りを行っている」「患者さんが最期どこで過ごしたいのかの希望を叶えられるよう多職種協同で行っている」などのお話がありました。
参加した学生からは「ふと発した言葉が優生思想につながっていることがあることがわかった」「学校の授業で安楽死・尊厳死について学んでいたので、良い機会になった」など感想が寄せられました。
今後も引き続き。医師と学生の繋がりとなる場を作っていきたいと思います。
掲載日:2024年12月18日/更新日:2024年12月18日