「訪問診療の現場から~Oさんとのひととき~」|鳥取生協病院
鳥取生協病院の研修プログラムでは、内科研修中に週に半日程度、法人内のすえひろ生協診療所で在宅医療研修を行っています。今回は、訪問診療を受けているOさんと1年目K研修医との関わりを紹介します。
Oさんは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)により人工呼吸器を装着し自宅療養を行っています。K研修医が訪問に同行したある日、Oさんへギターを披露することになりました。きっかけは、K研修医が幼少期からギターを習っていたという何気ない会話からでした。
披露当日はOさんの介護に関わる方々にも声をかけた演奏会を考えましたが、新型コロナウイルス感染症への配慮から、小規模での開催となりました。それでも、K研修医は当日に向けて熱心に練習を重ね、2曲を披露しました。緊張した様子でしたが、その丁寧な演奏にOさんは時折微笑み、「やるじゃないか」と言わんばかりの感心したまなざしを送っていたのが印象的でした。
医療は単に治療を提供するだけでなく、患者さんの人生に寄り添い共に時間を過ごすことも大切な要素です。医学生の皆さんも、ぜひ医療の原点を感じに見学へお越しください。お待ちしてます。
鳥取生協病院 病院見学申し込みページ
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掲載日:2025年2月10日/更新日:2025年2月10日