ニュース

『病理と臨床』 vol.32 no.8 に、病理学教育の工夫 連載 第5回 として、立川相互病院 病理診断科 布村眞季医師と並木真生医師による「初期臨床研修医のCPCへの取り組みが掲載されています

『病理と臨床』 vol.32 no.8 に、病理学教育の工夫 連載第5回 として、立川相互病院 病理診断科 布村眞季医師と並木真生医師による「初期臨床研修医のCPCへの取り組み」が掲載されています

1982年の開院以来2014年5月で331回を数える立川相互病院におけるCPCの取り組みから、2004年の新医師臨床研修制度の導入を前後しての研修医のCPCおよびCPCレポート作成の受け止め方の変化、研修医が担当したCPCの実例の紹介、研修医にとってのCPCレポートの役割についての考察などからなっている。

「新医師臨床研修制度におけるCPCレポート作成に関する指針」にある、病理解剖所見を担当研修医が作成することについては現場の病理医の「指導する余裕がない」ことなどの困難に加え、お手軽にCPCができるという勘違いをうみだしかねないことなどから批判的意見が述べられた上で、実際の立川相互病院がおこなっている病理診断をおこなう病理医の役割と治療や説明などの臨床医の役割を区別したCPCの開催について、お互いの立場を尊重することができ、研修医の成長を促すことができるのではないかとの意見が述べられている。研修医は臨床経過の発表をおこない、病理医は臨床の疑問に応える形で剖検所見を示し、専門家としての責務を果たしてみせることにより、患者の死という研修医のナラティブな体験を医師のプロフェッショナリズムに転換する作業を後押しすることができるのではないかと病理医の役割を位置づけている。

読んで見たい方は、イコリスまでご連絡下さい。

掲載日:2014年8月12日/更新日:2023年3月27日

pagetop