JCEP(NPO法人卒後臨床研修評価機構)|岩崎語録で新専門医制度の研修先を大学でなければならないと噂されていることについて、プログラム作成におけるRUMBAの原則の適応を求める
JCEP(NPO法人卒後臨床研修評価機構)は、臨床研修評価マガジン2014年11月27日号において、新専門医制度の動きの中で、大学でなければといった流れもあることについて、プログラム作成におけるRUMBAの原則の適応を求める岩崎語録を掲載しています
(以下マガジンからの引用です)
あの当時家庭医の研修プログラムまで作成していたのにな(回顧)。
ところで、最近多くの研修病院の院長さんから専門医制度の動きにつれて、研
修医たちの研修修了後の病院の選択に変化がみられるとか、来年度研修医にな
る医師たちに多少の動揺が見られるとの声が聞かれるようになってきました。
具体的には、専門医の専門研修先の病院として、大学病院でなくてはならない
のか、ということが噂されているとのことです。しかし、本年7月に出された
日本専門医機構からの専門医制度整備指針(第1版)によれば、専門研修施設
の認定基準を見る限りにおいて、“専門研修基幹施設は、初期臨床研修の基幹
型臨床研修病院の指定基準を満たす教育病院の水準を保証すること”とされて
います。このことからは、どこにも大学病院でなければならないとは書いてあ
りません。ただ、問題は、専門研修カリキュラムの経験目標として、「経験す
べき疾患・病態」が含まれていて、各領域専門医委員会および研修委員会がど
のような経験すべき疾患・病態を設定するかによっては、大学病院(または一
部の大学病院)でしか経験できない疾患・病態が盛り込まれる可能性がありま
す。この場合でも本来的には、カリキュラム(プログラム)作成上のRUMB
Aの原則が適応されねばなりません。このようなことを弁えてカリキュラム
(プログラム)が作成される必要があります。その疾患が日本における、また
その領域の専門医として真に経験が必要なのかどうかを見極めることが必要に
なります。いずれにしても、現状の基幹型臨床研修病院がすぐれた研修プログ
ラムのもとに質の高い研修が行われている必要があります。
(RUMBAの法則)
R:Real 現実的である
U:Understandable 理解可能である
M:Measurable 測定可能である
B:Behavioral 行動可能である
A:Achievable 達成可能である
掲載日:2014年11月28日/更新日:2023年3月27日