全日本民医連の事業所では、医学生の実習をうけいれています。病院だけでなく、診療所や老人保健施設や特養ホーム、在宅医療や介護の現場など、民医連の事業所があるすべての現場があなたの実習のフィールドです。
民医連では、どのようなところで、どのような実習を、どのくらいの期間おこないたいか、医学生のみなさんと個別にじっくりそうだんしながら実習のスケジュールを組み立てます。1日の病院見学から一週間以上の長期の実習まで、みなさんの目的や希望を医学生担当者に伝えて、オーダーメードの実習体験をしてみませんか。
大学の中では、「専門医をとるには最初から大学だよ」、「ジェネラルなんていって結局何もできないよりも専門医」そんな声があふれています。そうしたシャワーを毎日あびていると、「○○専門医をとったあとはさらに□□を極めて・・・」というように、キャリアアップの舟に乗り遅れないこと、自分を外からはかる「外部のものさし」が支配的になってはいないでしょうか。そうした中、誰のため、何のために医師になるのかという「自分の内にあるものさし」を大切にしてほしいと思います。
格差と貧困が広がっているといわれる今、実際の医療の現場がどのようになっているのか、そこで患者さんたちは、また患者になれない地域の人たちはどうなっているのかぜひ感じてみてください。また、それぞれの地域で、どのような医療が求められているのか、実習の中で触れることも可能です。
医学部をめざした当初にあった「患者さんの幸せを自分の幸せと考えられる医師」「やりたい医療ではなく求められる医療を担いたい」「○○○の地域で医師としてがんばりたい」、そんな医師としての原点をふりかえりながら、医師としての将来像やこれからの方向性を民医連での実習の中で考えてみてください。
医師は、病気を抱えた患者さんやその家族に寄り添いながら走る伴走者です。民医連には「民医連綱領」という目的を共有しながら、医師を育て、医師と一緒になって走り続けるチームがあります。だから、きっとあなたもそこで成長できると思います。
民医連での実習では、先輩の医師たちが研修で悪戦苦闘しながらもがんばっている姿にもふれ、そこで自分も成長できると思えるかどうかじっくり考えてみてください。研修医に密着した実習も可能です。
研修医から本音の部分も直接聞き出してみてください。