臨床学外実習(クリニカルクラークシップなど)について

全国の民医連には49の基幹型臨床研修病院があります。そうした病院や関連する施設では、大学医学部や医科大学からの依頼をうけクリニカル・クラークシップ(臨床学外実習)を積極的に受け入れています。短期の病院実習のような内容にとどまらず、医療チームの一員として学ぶ臨床参加型の特色をもった受け入れになっています。

各大学によって、学外のクリニカル・クラークシップの実習指定病院は異なりますが、いま医学教育の見直しや、ECFMG2023年問題(メディウイング参照)もあり、学外での臨床実習を拡大しています。
ぜひそうした機会も利用し、民医連での臨床学外実習を経験してみませんか?病院スタッフが、みなさんの来院を心待ちにしています。

*臨床学外実習は、クリニカル・クラークシップ、CM-E、Electivesなど学校によって呼び方が異なります

一日の基本的流れ

鹿児島大学医学部のクリニカルクラークシップを
受け入れている鹿児島生協病院の例

内科実習の場合

時間はチームで検討(自主的活動研修医とor研修医の前に)

1.朝回診
1.受け持ち患者を診察し、バイタルやデータをチェックして得た情報を整理する。
2.今日は何をするかについてのリストをつくる
2.朝カンファ(医局カンファレンスルームにて)/8:30
1.前日入院患者について、経過、診断、初期治療についてチェックし、主治医未定患者は主治医を決める。
2.学生受け持ち患者様については、参加者全員で、毎回ミニカンファを行う。学生は口頭で症例提示する。
3.往診時は、学生症例を先に行い、終了後すぐに往診へ。
3.指導に当たる医師と回診(Morning Round)/9:00
1.得た情報を検討し、診療計画を検討(再検討)
2.今日することを相談し、午前中の仕事を開始
4.基本的には、持ち受け患者と行動する/10:00
●今日のカルテ記載●処置をする●検査を見学する●手術に入る●新患を見る●他職種の実習をする
●分からなかったことなどを自分で学習する●外来実習
※午後の自習についても、開始前に担当指導医と打ち合わせする。
5.チーム回診/午後
チーム回診を行い、自分の受け持ちは、もちろん、チームの他の患者様についても学習を深める。
●カンファレンス参加●当直実習●自己学習など
●チェック項目を整理して帰宅