無料塾について(滋賀民医連)
子どもと貧困の問題に興味のあった医学生が、何かをしたいというのが無料塾を始めたきっかけでした。大津市社会福祉協議会と健康友の会や女性団体などのみなさんとの話し合いの中で、「学費の安い公立学校に進学したいが、その公立学校に行くには塾に行かないといけない。その費用が出せない家庭がある」との意見が出て、無料塾を始めました。現在は、ひとり親の施策を行う大津市の子ども家庭課から紹介されたひとり親の親御さんから連絡を受け、そのお子さんが参加しています。
小学生高学年から中学生を主体にしています。宿題などを持ってきてもらい、教える自習塾のスタイルです。
最初は一人で始まった無料塾ですが、民医連の奨学生を中心に複数で教える体制が出来ています。他大学生にも、講師をお願いしています。集中力が続かなかったり、学力が厳しい状態にあるお子さんが多いです。そのため、無料塾で学力を伸ばすというより、ここにくれば勉強を教えてくれるという安心感を大事にしています。
医学生さんには、ひとり親家庭のお子さんについて、学べる場所になっていますので、ぜひ講師ボランティアとしてご参加ください。
ホームレス医療支援ボランティア (福岡民医連)
毎月第1金曜日に福岡市博多区の冷泉公園で、医療支援ボランティアを行っています。2009年2月から活動を開始し、医師、歯科医師、看護師などの医療スタッフと医学生や看護学生などが参加しています。
1990年代後半から失業者が急増し、ホームレス生活をする人が増加しました。「ホームレスだから」、「受診するお金がないから」、「保険証がないから」という理由で適切な医療が受けていないホームレスの方が多くおり、受診する時にはすでにひどい疾病を患っており、そうなる前に何かできることは無いかと私たちは考えました。
NPO法人福岡おにぎりの会の炊き出しの隣にテントを建て、毎月10人程のホームレスの方が来訪されます。最初に看護師が問診、血圧・血糖値測定などを行い、受診を希望する人は医師の診察を受けます。高血圧や糖尿病など慢性疾患に対しての処方はできませんが、かぜや腸炎など、急性疾患に対しては簡単な薬を処方します。一人一人にカルテを作成し、受診歴や血圧・血糖値などを管理しています。