医学生向け情報誌Medi-Wing第74号電子版を公開しました。


今回の特集は、シリーズ「LGBT」Vol.1 ロバート キャンベル氏インタビューとなります。

 

近年、「LGBT」※1という言葉がクローズアップされることが多くなりました。性的マイノリティの方は、人口のおよそ8.9%※2いるとされ、各分野で対応が求められています。2015年に東京都渋谷区がパートナー宣誓制度を設立するなど、世間的な認知の高まりに呼応して自治体や企業では対応を始めています。

 

医療機関においても性的マイノリティの方へ適切な対応が求められていますが、まだまだ手探り状態です。本記事では、昨年度自らがゲイであることをブログで公表したロバート キャンベルさんにインタビュー。医療機関に求める対応や、今後目指すべき社会について聞きました。

 

※1)レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字を取った言葉。一般的に、この4カテゴリーに限定しない多様な性的指向(性的魅力を感じる性別)と性自認(自分の性別に対するイメージ)を表す言葉として使われる。
※2)2018年10月電通ダイバーシティ・ラボ調べ

 

その他、「医学部不正入試問題を斬る! 」「ギャンブル依存症(病的賭博)とは」など盛りだくさんの内容でお届けします。

 

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福岡・千鳥橋病院|「初めての胸腔穿刺」

1年目研修医が導入期内科研修で、初めての胸腔穿刺を行いました。
研修医と指導をした上級医、看護師の声です。

 

研修医:はじめての手技でしたが、指導医の先生の的確なアドバイス、看護師さんの温かいサポートでしっかりと行うことができました!これからもできる事を増やしていきたいです! 」

 

 

 

看護師:「スムーズに胸腔穿刺も終わり、すごく冷静な研修医だと思いきや穿刺後のグローブの中が手汗で・・・。とても、緊張していたことが伝わりました。患者さんは「とても楽になった」と喜んでいます。お疲れさまでした!」

 

 
上級医:「初めての胸腔穿刺で緊張したようですが、患者さんには丁寧に接しており安心できました。手技の勉強をしっかりおこない、何度もシミュレーションしていた結果だと思います。今回の経験で学んだことをフィードバックし、次に繋げていきましょう!」

 

 

 

導入期内科研修では、研修医が相談しやすい環境が整っており、医師や看護師・コメディカルスタッフがとても熱心に指導してくれます。

一般的な手技や回診・カンファなど安心して実施できる環境なので研修に専念できています。

千鳥橋病院での実習・見学お問合せはこちらからどうぞ。

 

子育て世代の実態明らかに -民医連医師が全国調査-

「いつでも元気 MIN-IREN 2019 .5」より

文・新井健治(編集部)

 

民医連小児科医師の研究班が6月、友の会や医療生協など共同組織を対象に「子育て世代実情調査」を行います。子どもの貧困率は13.9%。およそ7人に1人が貧困の中にあり、生活実態に基づいた多様な支援が必要です。調査の狙いについて、共同研究者で千鳥橋病院(福岡)小児科部長の山口英里医師に聞きました。

下記QRコードやURLからも回答できます。

https://families-research.com/

 

千鳥橋病院小児科の外来患者数は1日平均30人。病院には産婦人科(分娩数年間300件)もあるため、山口医師は出生前からさまざまな困難を抱えた家庭と関わります。「貧困だけが理由で困難に陥っているケースはむしろ少ない。障害、虐待、DV、精神疾患、外国人などさまざまな問題が複雑に絡み合っている」と指摘します。

 

なかでも多いのは、家族が何らかの障害を抱えたケース。生活保護を受給している母と子ども2人の母子家庭の乳児を診察した際、持参したおむつの中からゴキブリが出てきました。自宅を訪問すると「ゴミ屋敷」状態で、片付けができない母には軽度の知的障害があることが分かりました。病院職員が児童相談所に相談したところ「こういう(部屋が汚れた)家はいくらでもある」と最初は介入を拒まれました。

 

子どもの生命の危機を感じた山口医師は、病院職員や区の保健師とともにゴミを片付け、知的障害者が福祉サービスを受けられる療育手帳を母親に取得してもらいました。「困難を抱えた家庭は孤立しており、家族だけではどうにもならないことが多い。さまざまな働きかけを続けていかないと解決しません」と振り返ります。

 

こども食堂の全国的な広がりにみるように、子どもの貧困に対する社会の関心は高くなっています。「でも、困難を抱えた家族はますます増えている印象がある」と山口医師。「収入が基準をわずかに上回るため生活保護を利用できないなど境界線上にある人たちの状況がつかみきれていない。今回の調査で、そういう人たちの実態も明らかにできれば」と話します。

 

スマホの画面で回答

 

民医連の医師が子どもの貧困に関わる調査を行うのは今回が2回目。前回は2014年度に、入院(675件)、外来(712件)、新生児(677件)の3グループで実施、「全国的にも例を見ない調査」と専門家から注目されました。

 

調査結果を世帯収入で比較したところ、貧困世帯は非貧困世帯に比べ、受診控え(4・3倍)、中絶(3・5倍)、母親の喫煙(2・4倍)などが多いことが分かりました。

 

前回は病院や診療所の職員が家族に承諾書をもらって調査用紙に記入、作業が煩雑で集計に時間がかかりました。今回はスマートフォンを使い、回答者自身が画面上で質問に答えるので集計が容易です。また、医療機関にかかっていなくても答えられるため、より幅広い人に協力を呼びかけることができます。

 

調査対象は3歳から中学生までの子どもがいる世帯。保護者が答えるほか、小学5年生以上は子ども自身が答える調査もあります。

前回の調査は健康に関する質問が中心でしたが、今回は暮らしぶりにも焦点を当てました。子ども自身が答える項目には放課後や休日の過ごし方、悩みの相談相手など、より詳細に生活状況を記入してもらうのが特徴です。

 

既に4月に民医連の500事業所に調査の協力を呼びかけるポスターとチラシ(前ページ掲載)を送付。ポスター掲示のほか、事業所や共同組織の発行物に調査を紹介する記事を掲載したり、共同組織の機関紙などにチラシを同封してもらい、1万件を目標に集めます。

 

山口医師は「調査項目が多くて大変だが、ぜひ多くの人に協力してほしい。医療現場からデータを示すことで、子育て世代を支援する有効な政策を作っていきたい」と呼びかけます。

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